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食品のフードロス問題に挑戦

  • フードロスに配慮した
    包装開発への取り組み

    • サステナブルといえば環境にフォーカスが当たりがちですが、フードロスという項目も決しておろそかにしてはならない問題です。特に洋菓子業界はこの問題と切っても切り離せない関係にあり、常に問題の改善に取り組んでいます。製パン業界で国内最大の規模を誇る山崎製パン様も、かねてよりフードロスに配慮した商品づくりに向けて様々な取り組みを進めていました。開発担当者が長年このメーカーが手掛けるロールケーキのヘビーユーザーで、台紙に付着したスポンジ生地を気がかりに思っていたことから話を持ち掛け、新しい台紙の開発に乗り出しました。
  • 紙とコート液の両方から
    改良に挑戦

    • 一般的にケーキは時間を経るほど台紙に生地が付着しやすくなりますが、改良の決定打がなかなか登場しなかったことから改良には二の足を踏んできた経緯がメーカー側にはありました。また、新台紙の開発にあたっては市場でよく使われているフィルムラミネートを用いる手法もありますが、紙の通気性がなくなり結露の原因となるほか、現行品よりCO2排出量が増加する懸念がありました。そこで付着の低減を実現する紙素材とこれに塗布するコート液の両方から改良に着手しました。
  • 食品に直接接触が可能な
    撥水・撥油コーティング

    • 紙の風合いを残しつつ必要な部分のみに撥水撥油加工が施せる付着低減加工技術が確立、山崎製パン様の「ロールちゃん」に採用されました。スポンジ生地やクリームの付着を低減し、洋菓子関連の油染みも抑え、おいしさを維持できると好評となりました。さらにコート液の樹脂量も低減できました。このため、メーカーも付着や油染みを気にせず、これまで使用をためらっていた軟らかいクリームや油分などを使用でき、メーカーの内在的に抱えている問題にも大きく貢献できるものと考えています。
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